数年前まだ娘が小さかったころの話になった。
私に学びたいことがあったので
小さい娘を土曜日の渋谷モヤイ像の前まで連れて行き、
(その頃夫は土曜日も仕事だった)
そこで引き渡しては出掛けた。
混んでいる電車でぐずる。
渋谷の街は小さい子連れには優しくはなかった。
そして、疲れきった夫は少し迷惑そうに
子供を受け取り分かれた。
「大変だったな〜。」
私が言うと、「土曜日も働いていたんだな、俺。」
「働き過ぎだったよな〜」
今まで正直こういった話の時は恨み節だった。
あなたは家を顧みない。
私は一人で子育てしたのよ!と。。
今朝「お互い必死だったんだよね。大変だったね。
頑張ったよね。」と言ってみた。
なぜかそんな言葉が口をついて出ていた。
本当にそうだったと思った。
夫は必死で家族のために働いていたのだろう。
あの頃の私には見えなかった。
人は自分の立場からしか物事が見えない生き物だから
相手の立場をいつも意識して思いやる必要があるのだと思う。
なかなか自然にはできない。
でもきっと訓練しているうちに
見えなかった物が見えてくるようになるのかな。。
恨み節を口にしていたころより
ずっと今の自分を好きだと思えた。
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